基礎知識

アスベストの見分け方・確認方法|築年数と建材から自分でチェック

最終更新: 2025年1月31日5分で読める2026年1月確認済み

アスベストが使われているか自分で確認する方法は?

築年数(2006年9月以前が要注意)、建材の種類(スレート屋根、Pタイル、軒天のケイカル板等)、国土交通省のデータベース検索で推測可能ですが、最終確認には専門家の分析調査(3〜5万円/検体)が必要です。

この記事の結論

アスベストの見分け方を築年数・建材・使用箇所から解説。2006年9月以前の建物が要注意で、スレート屋根・Pタイル・軒天ケイカル板が含有リスクの高い建材です。自分でできる簡易チェック方法と、専門家による確定調査の流れ・費用相場(3〜5万円/検体)を紹介。

この記事でわかること

  • 1956〜2006年に建てられた建物はアスベスト含有の可能性がある
  • 外壁・屋根・天井裏・床タイルが主なアスベスト使用箇所
  • 目視だけでは確定できず、専門家の分析調査が必要
  • 建材の製品名と製造年がわかれば国土交通省のデータベースで検索可能
  • 専門家による調査費用の相場は3〜5万円(1検体あたり)

アスベストの見分け方・確認方法とは

アスベストの見分け方とは、建物の築年数・構造・使用建材から石綿含有の可能性を推測し、国土交通省のデータベース検索や専門家の分析調査で含有の有無を確定させる一連の確認手順です。

アスベスト(石綿)の基本知識

アスベストは、1970年代〜2000年代にかけて建材として広く使用された繊維状の天然鉱物です。耐熱性・耐薬品性に優れているため、建物の至る所に使われていました。しかし、発がん性が確認され、2006年9月に全面使用禁止となりました。

築年数で見るアスベスト使用リスク

建物の築年数から、アスベスト使用の可能性をある程度推測できます。

  • 2006年9月以降着工: 使用禁止後のため、原則なし(在庫建材使用の例外あり)
  • 1995年〜2006年8月: 吹付けアスベストは禁止されているが、建材(スレート、Pタイルなど)には使用の可能性
  • 1975年〜1995年: 高リスク。吹付け材、スレート、保温材など広範囲に使用
  • 1975年以前: 最高リスク。ほぼすべての建材に使用の可能性

アスベストが使われやすい建材と場所

戸建て住宅

  • 屋根材: スレート(コロニアル、カラーベスト) - 最も一般的。割ると飛散するリスク。
  • 外壁: 窯業系サイディング、スレートボード
  • 軒天(のきてん): ケイカル板(ケイ酸カルシウム板)
  • 内装: 天井・壁のパーライト板、石膏ボード(一部)
  • 床材: Pタイル(ビニール床タイル) - 学校や店舗だけでなく一般家庭の水回りにも使用

マンション・ビル

  • 鉄骨の耐火被覆: 吹付けアスベスト(綿のようなもの) - 駐車場や機械室の天井
  • 配管の保温材: ボイラー室、給湯室など
  • エレベーターシャフト: 内壁の耐火材

自分でできる簡易チェック方法

以下の方法で、アスベスト使用の可能性を推測できます。ただし、最終的な判断は専門家による調査が必要です。

1. 築年数を確認

登記簿謄本や建築確認済証で着工年月日を確認します。2006年9月1日以前であれば要注意です。

2. 屋根材をチェック

屋根がスレート(波型や平板)の場合、アスベスト含有の可能性が高いです。「割れやすい」「軽く叩くと乾いた音がする」などの特徴があります。

3. 建材メーカーのデータベースで調べる

国土交通省の「石綿(アスベスト)含有建材データベース」で、品番や施工年から建材の情報を検索できます。ただし、品番が分からない場合は難しいです。

4. 設計図書・竣工図を確認

新築時の設計図書や竣工図に、使用建材のリストが記載されていることがあります。ハウスメーカーや工務店に問い合わせてみましょう。

専門家による確定調査の流れ

アスベスト使用の有無を確定させるには、建築物石綿含有建材調査者などの有資格者による調査が必要です。

  1. 書面調査: 設計図書、竣工図などの確認(費用: 2〜3万円)
  2. 現地調査: 目視確認、検体採取(費用: 3〜5万円)
  3. 分析調査: 検体を分析機関で分析(1検体あたり3〜5万円)

住んでいるだけで健康被害はある?

建材として固められている状態(非飛散性アスベスト)であれば、通常の生活で空気中に飛び散ることはほとんどなく、直ちに健康被害が出ることはありません。問題になるのは、解体やリフォームで「壊す」時、あるいは劣化してボロボロになった時です。

見つかった場合の対処法

アスベストが見つかった場合、以下の対応が必要です。

  • 除去: 最も確実だが、費用が高額(レベル1・2の場合は数百万円〜)
  • 封じ込め: 薬剤で固めて飛散を防ぐ(除去より安価)
  • 囲い込み: 板などで覆って飛散を防ぐ

対策の選択は、建物の用途、今後の使用予定、予算などを総合的に判断して決めます。

現場の窓口 編集部

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よくある質問

Q外観からアスベストの有無を判断できますか?
A

完全には判断できません。ただし、屋根がスレート(波型や平板)、外壁がサイディングやスレートボードの場合、軒天がケイカル板の場合は、アスベスト含有の可能性が高いと考えられます。最終的には専門家の調査が必要です。

Qスレート屋根は全てアスベスト含有ですか?
A

いいえ。2006年9月以降に製造された「ノンアスベスト」のスレート屋根もあります。ただし、2006年以前に施工された場合は、ほぼ確実にアスベストが含まれていると考えてよいでしょう。

Q自分でアスベストの検体を採取して調べることはできますか?
A

法律上は可能ですが、お勧めしません。検体採取時に繊維を吸い込むリスクがあり、また、2023年10月以降は解体・改修工事前の調査は有資格者が行うことが義務付けられています。必ず専門家に依頼してください。

Qアスベスト調査の結果、「含有なし」と判定されれば安心ですか?
A

はい、安心です。調査報告書は不動産取引の資料としても活用でき、資産価値の証明にもなります。ただし、調査範囲に含まれていない部分(例:天井裏の配管など)がある場合は、そこにアスベストが使用されている可能性は残ります。

Qリフォームでアスベスト建材を一部だけ撤去する場合も調査は必要ですか?
A

はい、必要です。2023年10月以降、規模にかかわらず、建物の解体・改修工事を行う際はアスベスト事前調査が義務付けられています。壁に穴を開ける程度の軽微な工事でも、原則として調査が必要です。

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この記事のまとめ

アスベストの見分け方を築年数・建材・使用箇所から解説。2006年9月以前の建物が要注意で、スレート屋根・Pタイル・軒天ケイカル板が含有リスクの高い建材です。自分でできる簡易チェック方法と、専門家による確定調査の流れ・費用相場(3〜5万円/検体)を紹介。

この記事の監修者

Y

吉田 雄一

アスベスト調査・環境コンサルタント

建築物石綿含有建材調査者石綿作業主任者環境計量士

2023年の事前調査義務化に伴い、全国の調査業者との連携体制を構築。アスベスト調査から除去工事まで一貫したサポート体制を提供。

この記事を書いた人

R

現場の窓口 編集部

運営: 合同会社Radineer

解体工事・アスベスト調査・土壌汚染調査・産業廃棄物処理の一括見積もりサービスを運営。 全国2,500社以上の審査済み業者と提携し、累計15万件以上の見積もり実績があります。

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更新履歴

  • 20263最新情報を確認・更新
  • 2025-01-31記事作成