トラブル対策

地中埋設物が見つかった!追加費用と対処法【井戸・浄化槽・基礎】

更新: 2025-01-1513分で読める2026年1月確認済み

「地中から何か出てきた...」解体工事あるある

解体工事で建物を撤去した後、地面の下から予期しない構造物が見つかることがあります。これが「地中埋設物」です。

地中埋設物が見つかると、撤去に追加費用がかかり、工期も延びてしまいます。特に古い土地や、過去に建て替えがあった土地では発見されることが多いです。

この記事では、地中埋設物の種類、撤去費用、対処法、そして追加費用を抑えるポイントを解説します。

地中埋設物とは

地中埋設物とは、土の中に埋まっている構造物や廃棄物のことです。解体工事で建物を撤去し、基礎を掘削する際に見つかることがあります。

よく見つかる地中埋設物

種類 説明 発見頻度
古い井戸 昔使われていた井戸が埋め戻されずに残っている
浄化槽 下水道が整備される前の浄化槽が埋まっている
古い建物の基礎 過去に建て替えた際の古い基礎が残っている
コンクリートがら 建築時の残材が埋められている
地下室・防空壕 古い地下室や戦時中の防空壕
大谷石の壁 地下や庭の土留めに使われていた大谷石
産業廃棄物 不法に埋められた廃棄物

地中埋設物の撤去費用目安

1. 井戸の埋め戻し

費用:5〜15万円

  • 深さ3m程度の浅井戸:5〜8万円
  • 深さ10m以上の深井戸:10〜15万円
  • 直径が大きい井戸:追加費用あり

井戸は、そのまま放置すると新築の基礎に影響するため、砂や砕石で埋め戻す必要があります。

💡 井戸のお祓いは必要?

宗教的な意味合いで、井戸を埋める前にお祓いをする方もいます。費用は神社やお寺によりますが、3〜5万円程度です。

2. 浄化槽撤去

費用:10〜30万円

浄化槽の種類 費用目安
5人槽(小型) 10〜15万円
7〜10人槽(中型) 15〜25万円
大型浄化槽 25〜50万円

浄化槽は、内部の汚泥を汲み取り、本体を撤去または破砕して埋め戻します。

3. 古い建物の基礎

費用:10〜50万円

  • 木造住宅の布基礎:10〜20万円
  • 鉄筋コンクリート基礎(小規模):20〜30万円
  • RC造の基礎(大規模):30〜50万円

古い基礎が広範囲に残っている場合、撤去費用が高額になります。

4. コンクリートがら・廃材

費用:10〜30万円

建築時の残材が埋まっていることがあります。量によって費用が変動します。

  • 少量(1t以下):5〜10万円
  • 中量(1〜3t):10〜20万円
  • 多量(3t以上):20〜30万円以上

5. 地下室・防空壕

費用:50〜200万円

地下室や防空壕は撤去が大がかりになり、費用も高額です。

  • 小規模地下室(10㎡以下):50〜100万円
  • 中規模地下室(10〜20㎡):100〜150万円
  • 大規模地下室(20㎡以上):150〜200万円以上

場合によっては、埋め戻すだけで済ませることもあります。

6. 大谷石の壁

費用:20〜50万円

庭の土留めや地下に大谷石が使われていることがあります。石の量と深さによって費用が変動します。

地中埋設物が見つかったときの対処法

Step 1: 解体業者からの連絡

地中埋設物が見つかると、解体業者から連絡が入ります。

  • 何が見つかったか(井戸、浄化槽など)
  • どの程度の規模か
  • 撤去費用の見積もり

Step 2: 現場確認

可能であれば、実際に現場を訪れて確認します。写真を撮っておきましょう。

Step 3: 撤去方法の協議

解体業者と以下の点を協議します。

  • 全撤去:完全に取り除く(費用高、確実)
  • 破砕・埋め戻し:その場で破砕して埋める(費用安、新築に影響する場合も)
  • 一部撤去:新築の基礎に影響する部分だけ撤去

Step 4: 追加費用の見積もりと承認

追加費用の見積もりを受け取り、内容を確認した上で承認します。契約書に「地中埋設物が見つかった場合は別途協議」と記載されているか確認しておきましょう。

Step 5: 撤去工事の実施

承認後、撤去工事を実施します。工期が延びる可能性があるため、新築のスケジュールに影響がないか確認しましょう。

追加費用は誰が払う?

原則として、施主(土地所有者)が負担します。

地中埋設物は、見積もり時には見えないため、「見積もり外」の費用として扱われます。

例外的に業者負担になるケース

  • 事前調査で明らかに発見できたはずの埋設物を見落とした場合
  • 契約書に「地中埋設物も含む」と明記されている場合

ただし、これらのケースは稀です。基本的には施主負担と考えておきましょう。

地中埋設物を事前に調べる方法

1. 過去の図面を確認

建築時の図面に、井戸や浄化槽の位置が記載されていることがあります。

2. 近隣住民に聞く

長年住んでいる近隣住民に、昔の様子を聞くと情報が得られることがあります。

3. 地歴調査

専門業者に依頼して、過去の航空写真や登記情報から土地の履歴を調べます。費用は5〜10万円程度です。

4. 地中レーダー探査

地中レーダーで地下の構造物を探査します。費用は10〜30万円程度ですが、確実に発見できるわけではありません。

⚠️ 完全に防ぐことは難しい

事前調査である程度は予測できますが、100%防ぐことは困難です。予算に余裕を持っておくことをおすすめします。

追加費用を抑えるポイント

1. 複数業者に追加見積もりを依頼

地中埋設物が見つかった時点で、他の業者にもセカンドオピニオンとして見積もりを依頼できます。撤去方法や費用を比較しましょう。

2. 全撤去ではなく部分撤去も検討

新築の基礎に影響しない部分は、無理に撤去せずそのまま残す選択肢もあります。建築士や新築業者と相談しましょう。

3. 解体と新築を同じ業者に依頼

解体業者と新築業者が同じ(またはグループ会社)の場合、地中埋設物の扱いで柔軟な対応をしてくれることがあります。

4. 補助金を活用

浄化槽の撤去には、自治体から補助金が出る場合があります。詳しくは解体補助金ガイドをご覧ください。

地中埋設物トラブル事例

事例1:予想外の井戸で追加費用30万円

状況:解体工事中に深さ8mの井戸が見つかった。

費用:埋め戻し費用12万円+お祓い5万円+工期延長による費用13万円 = 合計30万円

対策:事前に近隣に聞いていれば、井戸の存在を知ることができた可能性がある。

事例2:古い基礎が広範囲に残っていた

状況:過去に建て替えがあり、古い基礎が敷地全体に残っていた。

費用:基礎撤去費用80万円

対策:登記情報を調べ、過去に建て替えがあったことを事前に把握しておくべきだった。

事例3:浄化槽と井戸の両方が見つかった

状況:昭和40年代に建てられた家を解体したところ、浄化槽と井戸の両方が見つかった。

費用:浄化槽撤去15万円+井戸埋め戻し10万円 = 合計25万円

対策:築年数が古い家では、複数の埋設物がある可能性を想定しておく。

契約前に確認すべきこと

  • □ 契約書に「地中埋設物が見つかった場合の扱い」が記載されているか
  • □ 追加費用が発生する場合の連絡・承認プロセスが明確か
  • □ 事前調査で地中埋設物の可能性を調べたか
  • □ 予算に余裕を持っているか(総費用の10〜20%程度)
  • □ 工期延長の可能性を新築業者に伝えているか

まとめ

地中埋設物は、どんなに事前調査をしても100%防ぐことは困難です。

  • 地中埋設物の撤去費用は原則として施主負担
  • 井戸・浄化槽・古い基礎が見つかることが多い
  • 事前に過去の図面や近隣住民から情報を集める
  • 予算に余裕を持っておく(総費用の10〜20%)
  • 契約書に「地中埋設物の扱い」を明記する

万が一見つかっても慌てず、解体業者と協議しながら適切に対処しましょう。

💡 関連記事

見積もり比較のポイントもあわせてご覧ください。

よくある質問

Q地中埋設物の撤去費用は誰が払いますか?
A

原則として施主(土地所有者)が負担します。

Q井戸を埋めずに残すことはできますか?
A

可能ですが、新築の基礎工事に支障がある場合は移設または埋め戻しが必要です。

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この記事を書いた人

R

現場の窓口 編集部

運営: 合同会社Radineer

解体工事・アスベスト調査・土壌汚染調査・産業廃棄物処理の一括見積もりサービスを運営。 全国2,500社以上の審査済み業者と提携し、累計15万件以上の見積もり実績があります。

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見積もり実績

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満足度

97.8%

参照・引用元

  • 国土交通省-建設リサイクル法、解体工事業登録制度
  • 環境省-アスベスト事前調査、産業廃棄物処理
  • 各自治体-空き家解体補助金制度

※ 各省庁の公開情報および当サイト提携業者からの提供データに基づき作成しています

更新履歴

  • 20261最新情報を確認・更新
  • 2025-01-15記事作成