基礎知識

地中埋設物とは?解体工事で発見された時の対処法と追加費用の相場

最終更新: 2026年4月9日8分で読める2026年1月確認済み

地中埋設物とは何ですか?

地中埋設物(ちちゅうまいせつぶつ)とは、地面の下に埋まっている構造物や廃棄物の総称です。旧建物の基礎、浄化槽、井戸、古い配管、建設廃材などが代表例で、解体工事中に発見されると追加費用30〜100万円が発生するケースがあります。事前の地歴調査や地中レーダー探査でリスクを把握することが重要です。

この記事の結論

地中埋設物とは地面の下に埋まっている構造物や廃棄物のこと。解体工事中に発見されると追加費用30〜100万円が発生するケースがある。事前の地歴調査や地中レーダー探査でリスクを把握し、契約書に追加費用条項を明記しておくことが重要。

この記事でわかること

  • 地中埋設物(ちちゅうまいせつぶつ)は地面の下に埋まっている構造物や廃棄物の総称
  • 解体工事中に発見されると追加費用30〜100万円が発生する可能性がある
  • 旧基礎・浄化槽・井戸・古い配管・建設廃材が代表的な種類
  • 撤去費用は原則として土地所有者(施主)の負担
  • 地歴調査や地中レーダー探査で事前にリスクを把握できる

地中埋設物とは?解体工事で発見された時の対処法と追加費用の相場とは

地中埋設物(ちちゅうまいせつぶつ)とは、地面の下に埋まっている構造物や廃棄物の総称で、旧建物の基礎、浄化槽、井戸、古い配管、建設廃材などが該当します。解体工事や造成工事の際に予期せず発見され、追加費用が発生する原因となります。

地中埋設物とは(読み方:ちちゅうまいせつぶつ)

地中埋設物(ちちゅうまいせつぶつ)とは、地面の下に埋まっている構造物や廃棄物の総称です。「埋設(まいせつ)」とは地中に埋め込むことを意味し、解体工事や土地の造成時に予期せず発見されることがあります。建替えや売却を目的とした解体工事で地中埋設物が見つかった場合、撤去のための追加費用が30〜100万円発生するケースが少なくありません。

地中埋設物は目視では確認できないため、事前の調査が非常に重要です。この記事では、地中埋設物の種類、発見時の対処法、費用負担のルール、そして事前調査の方法を詳しく解説します。

地中埋設物の主な種類

解体工事や造成工事で発見される地中埋設物には、以下のようなものがあります。

1. 旧建物の基礎・杭

以前の建物を解体した際に地中に残された基礎コンクリートや鋼管杭です。特に昭和40〜50年代の建物は、基礎を地中に残したまま解体されたケースが多く見られます。撤去費用は基礎の規模によって20〜80万円が目安です。

2. 浄化槽(じょうかそう)

下水道が整備される以前に使用されていた浄化槽が地中に埋まっているケースです。FRP製(強化プラスチック)やコンクリート製があり、撤去には汚泥の汲み取りも必要になるため、15〜40万円程度の費用がかかります。

3. 井戸(いど)

かつて使用されていた井戸が埋め戻されずに残っているケースです。井戸の埋め戻し費用は5〜15万円が目安ですが、地域によっては「お祓い」の費用(1〜3万円)も考慮する必要があります。

4. 地中配管(給排水管・ガス管)

使用されなくなった給排水管やガス管が地中に残されていることがあります。特に鉛管やアスベスト管が含まれる場合は、特殊な処理が必要となり費用が高くなります。撤去費用は10〜30万円程度です。

5. 建設廃材(コンクリートがら・木片・廃プラスチック)

過去の建設工事で不法に投棄された建設廃材が地中から出てくるケースです。量によっては大規模な撤去作業が必要になり、50〜200万円以上の費用がかかることもあります。

6. その他(防空壕・古い上水道施設など)

戦時中の防空壕や、明治・大正期の上水道施設など、歴史的な構造物が出てくるケースもまれにあります。これらは文化財保護法との関連もあるため、発見した場合は自治体への報告が必要になることがあります。

解体工事中に地中埋設物が発見された場合の対処フロー

  1. 工事の一時中断:埋設物の発見後、まず工事を安全に中断します。
  2. 発見物の記録と報告:写真撮影、位置・大きさの記録を行い、施主(注文者)に報告します。
  3. 撤去方法と費用の協議:解体業者が撤去方法を検討し、追加費用の見積もりを施主に提示します。
  4. 施主の承認:施主が追加費用を確認・承認した上で、撤去作業を開始します。
  5. 撤去工事の実施:埋設物の種類に応じた適切な方法で撤去・処分を行います。
  6. 完了報告と精算:撤去完了後、追加費用の精算を行います。

費用負担は誰がするのか?

地中埋設物の撤去費用の負担は、状況によって異なります。

注文者(施主)が負担するケース

一般的に、地中埋設物は土地の所有者の管理責任とされるため、撤去費用は注文者(施主)の負担となります。ただし、契約書に「地中埋設物が発見された場合の費用負担」について明記されていることが重要です。

売主が負担するケース(土地売買の場合)

土地を購入した後に地中埋設物が発見された場合、売主の契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)を問える可能性があります。売主が埋設物の存在を知っていた場合、または知るべきだった場合は、撤去費用を売主に請求できるケースがあります。

解体業者が負担するケース

事前調査で発見が可能だった埋設物を見落とした場合、解体業者が一部または全額を負担するケースもあります。しかし、通常の解体工事で地中深くの埋設物まで事前に発見するのは困難であるため、業者の責任が問われることは少ないのが実情です。

地中埋設物の事前調査方法

予期せぬ追加費用を避けるためには、工事前の事前調査が効果的です。

1. 地歴調査(ちれきちょうさ)

古い住宅地図、航空写真、登記簿などで土地の利用履歴を調べます。費用は5〜15万円で、過去に建物があったかどうか、どのような用途で使われていたかを確認できます。

2. 地中レーダー探査(GPR調査)

地中レーダー(Ground Penetrating Radar)を使って、非破壊で地中の構造物を検出する方法です。費用は調査面積に応じて10〜30万円程度です。深度2〜3m程度まで探査が可能ですが、すべての埋設物を100%検出できるわけではありません。

3. 試掘調査

実際に地面を掘って確認する方法です。費用は5〜20万円で、最も確実に埋設物の有無を確認できますが、調査範囲が限定されるデメリットがあります。

契約前に確認すべきポイント

  • 契約書の追加費用条項:地中埋設物が発見された場合の費用負担について、契約書に明記されているか確認しましょう。
  • 見積もり時の現地調査:業者が現地を確認した上で見積もりを作成しているか確認しましょう。机上見積もりのみの場合、追加費用のリスクが高まります。
  • 過去の土地利用履歴:不動産業者や自治体で土地の利用履歴を確認し、埋設物のリスクを事前に把握しましょう。

解体工事全般の費用については解体費用ガイドもあわせてご確認ください。

まとめ

地中埋設物は解体工事において無視できないリスク要因です。発見された場合、30〜100万円の追加費用が発生する可能性があります。事前の地歴調査や地中レーダー探査で埋設物のリスクを把握し、契約書に追加費用の取り決めを明記しておくことで、予期せぬ出費を防ぐことができます。信頼できる解体業者を選ぶためにも、複数社からの相見積もりを取ることをおすすめします。

現場の窓口 編集部

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よくある質問

Q埋設の読み方は?
A

「埋設」は「まいせつ」と読みます。地中に物を埋め込むことを意味します。「地中埋設物(ちちゅうまいせつぶつ)」「埋設管(まいせつかん)」のように使われます。

Q地中埋設物が発見されたら追加費用はいくらかかりますか?
A

地中埋設物の撤去費用は種類と規模によって異なりますが、一般的に30〜100万円が目安です。旧基礎の撤去で20〜80万円、浄化槽の撤去で15〜40万円、大量の建設廃材の場合は50〜200万円以上になることもあります。

Q地中埋設物の撤去費用は誰が負担しますか?
A

通常は土地所有者(施主)の負担となりますが、土地売買の場合は売主の契約不適合責任を問えるケースもあります。契約書に追加費用条項を明記しておくことが重要です。

Q地中埋設物を事前に発見する方法はありますか?
A

地歴調査(5〜15万円)、地中レーダー探査(10〜30万円)、試掘調査(5〜20万円)などの方法があります。地歴調査で土地の利用履歴を確認し、リスクが高い場合は地中レーダー探査を行うのが効果的です。

Q地中埋設物で最も多いのは何ですか?
A

最も多いのは旧建物の基礎コンクリートや杭です。特に昭和40〜50年代の建物は、基礎を地中に残したまま解体されたケースが多く、建替え工事で頻繁に発見されます。次いで浄化槽、古い配管類が多く見られます。

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この記事のまとめ

地中埋設物とは地面の下に埋まっている構造物や廃棄物のこと。解体工事中に発見されると追加費用30〜100万円が発生するケースがある。事前の地歴調査や地中レーダー探査でリスクを把握し、契約書に追加費用条項を明記しておくことが重要。

この記事の監修者

Y

吉田 雄一

解体工事施工管理・環境コンサルタント

建設業経営審査 1級解体工事施工技士建設リサイクル法認定講習修了

建設業界で15年以上の経験を持ち、全国2,500社以上の解体業者ネットワークを構築。年間15万件以上の見積もりデータに基づく市場分析の専門家。

この記事を書いた人

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現場の窓口 編集部

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更新履歴

  • 20264最新情報を確認・更新
  • 2026-04-09記事作成