費用・相場

店舗・オフィス解体工事の完全ガイド【原状回復・内装解体】2025年版

更新: 2025-02-046分で読める2026年1月確認済み

ビル解体の坪単価相場(構造別)

商業ビル・オフィスビルの解体費用は、構造、階数、立地条件によって大きく変動します。一般的な相場は以下の通りです。

  • 鉄骨造(S造)3〜5階建て: 6.0万円〜9.0万円 / 坪
  • RC造(鉄筋コンクリート)5階建て以下: 9.0万円〜13.0万円 / 坪
  • SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート)6階建て以上: 12.0万円〜18.0万円 / 坪

例えば、延床面積500坪のRC造5階建てビルの場合、本体工事費だけで4,500万円〜6,500万円、総額では5,500万円〜8,000万円程度が目安となります。

ビル解体特有のコスト項目

1. アスベスト調査・除去費用

1990年代以前に建築されたビルには、吹付けアスベスト(レベル1)、耐火被覆材(レベル2)が使用されている可能性が高いです。特に鉄骨の柱・梁に吹付けられたアスベストの除去は高額です。

  • 事前調査費用: 50万円〜150万円(延床面積500〜1,000㎡の場合)
  • レベル1除去費用: 200万円〜500万円 / 100㎡(隔離養生・負圧管理が必要)
  • レベル2除去費用: 100万円〜300万円 / 100㎡

アスベスト除去工事だけで数千万円に達するケースもあります。

2. テナント退去・立ち退き費用

テナントが入居している場合、立ち退き交渉が必要です。

  • 立ち退き通知期間: 6ヶ月〜1年前
  • 立ち退き料の相場: 月額賃料の6〜12ヶ月分+移転費用
  • 店舗の場合: 営業補償として高額(数百万円〜数千万円)になることも

3. エレベーター・設備撤去費用

  • エレベーター: 1基あたり50万円〜150万円
  • 空調設備(業務用エアコン): 10万円〜50万円 / 台
  • 受電設備・キュービクル: 30万円〜100万円
  • 非常用発電機: 20万円〜80万円

4. 地下構造物の撤去

地下駐車場や地下室がある場合、地下躯体の撤去費用が大幅に増加します(坪単価の1.5〜2倍)。特に、周辺建物への影響を考慮した山留め工事が必要になると、さらに高額になります。

ビル解体で必要な許可・届出

  • 建設リサイクル法の届出: 延床面積80㎡以上は着工7日前までに届出
  • アスベスト事前調査結果報告: 解体面積80㎡以上は都道府県へ報告
  • 道路使用許可: 公道に重機や車両を停める場合
  • 道路占用許可: 歩道上に足場を設置する場合
  • 騒音・振動規制法の届出: 特定建設作業(くい打ち、コンクリート破砕など)を行う場合

ビル解体の工期目安

商業ビルの解体は、アスベスト除去や近隣対策に時間がかかるため、一般住宅よりも大幅に長期化します。

  • 鉄骨造3階建て(300坪): 2〜3ヶ月
  • RC造5階建て(500坪): 3〜5ヶ月
  • SRC造10階建て(1,500坪): 6〜12ヶ月(アスベスト除去含む)

費用を抑えるポイント

1. 建て替え業者との一括契約

解体後に新しいビルを建てる場合、ゼネコンやデベロッパーに解体と新築を一括で依頼することで、解体費用を抑えられることがあります。

2. 設備の売却・リサイクル

業務用エアコン、キュービクル、鉄くずなどは、リサイクル業者に買い取ってもらえる場合があります。見積もり時に「有価物の買取」について確認しましょう。

3. アスベスト除去の方法を検討

「除去」だけでなく、「封じ込め」や「囲い込み」といった飛散防止措置で対応できる場合は、費用を大幅に削減できます。ただし、建物を完全に解体する場合は除去が必要です。

近隣対策が最重要

ビル解体は、騒音・振動・粉塵が大きく、近隣住民やテナントからのクレームが工事中断のリスクとなります。

  • 工事説明会の開催: 着工1ヶ月前に近隣住民向けに説明会を実施
  • 防音シート・防音パネルの設置: 高額だが、クレーム防止には必須
  • 作業時間の制限: 騒音規制により、平日8時〜19時、土曜日8時〜17時(日曜・祝日は原則作業禁止)

よくある質問

Qビル解体の見積もりは無料ですか?
A

ほとんどの解体業者で、現地調査と見積もり作成は無料です。ただし、大規模ビルの場合、詳細な積算や図面作成に費用がかかることがあるため、事前に確認してください。

Qテナントが立ち退きに応じない場合はどうすればいいですか?
A

正当事由と立ち退き料の提示が必要です。それでも応じない場合は、弁護士に相談し、建物明渡請求訴訟を起こすことになります。裁判には時間がかかるため、早めの交渉開始が重要です。

Qアスベスト除去費用は補助金で賄えますか?
A

一部の自治体では、民間建築物のアスベスト除去費用に補助金が出る場合があります。ただし、上限額(数百万円程度)があり、全額は賄えません。自治体の環境部局に確認してください。

Q地下駐車場がある場合、解体費用はどのくらい増えますか?
A

地下構造物の撤去は、地上部分の1.5〜2倍の費用がかかります。例えば、地上部分が坪10万円なら、地下部分は坪15〜20万円程度になります。また、地下水対策や山留め工事が必要な場合はさらに高額になります。

Qビル解体中に近隣から苦情が来たらどうすればいいですか?
A

まずは解体業者に連絡し、状況を確認してもらいます。騒音・振動が規制値を超えている場合は、作業時間の調整や防音対策の強化が必要です。苦情を放置すると工事中断のリスクがあるため、迅速な対応が重要です。

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この記事を書いた人

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現場の窓口 編集部

運営: 合同会社Radineer

解体工事・アスベスト調査・土壌汚染調査・産業廃棄物処理の一括見積もりサービスを運営。 全国2,500社以上の審査済み業者と提携し、累計15万件以上の見積もり実績があります。

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参照・引用元

  • 国土交通省-建設リサイクル法、解体工事業登録制度
  • 環境省-アスベスト事前調査、産業廃棄物処理
  • 各自治体-空き家解体補助金制度

※ 各省庁の公開情報および当サイト提携業者からの提供データに基づき作成しています

更新履歴

  • 20261最新情報を確認・更新
  • 2025-02-04記事作成