費用・相場

解体費用の内訳完全ガイド - 見積もりの見方と「追加請求」を防ぐ3つのチェックポイント

更新: 2025-01-1510分で読める2026年1月確認済み

解体費用の「不透明さ」を解消する

解体費用の見積もりを見ると、「工事一式」と書かれていて詳細がわからない…そんな経験はありませんか?透明性のある見積もりこそが、優良業者の証です。ここでは、費用の内訳とチェックポイントを解説します。

解体工事は人生で何度も経験するものではないため、見積もりの妥当性を判断するのは難しいものです。しかし、費用の構成要素を理解すれば、不当な請求を見抜き、適正価格で工事を依頼することができます。

解体費用の構成要素

解体費用は大きく分けて以下の4つの要素で構成されています。それぞれの割合と内容を詳しく見ていきましょう。

1. 本体工事費(全体の50-60%)

建物そのものを解体するための費用です。以下の項目が含まれます:

  • 人件費: 作業員の日当。1人あたり15,000〜25,000円/日が相場
  • 重機使用料: ユンボ(油圧ショベル)などの重機レンタル・運搬費用。1日30,000〜80,000円程度
  • 仮設工事費: 足場の設置・解体、養生シートの設置費用
  • 安全対策費: ヘルメット、安全帯、保護具などの費用

2. 廃棄物処分費(全体の25-35%)

解体で発生した廃材を処分するための費用です。廃棄物の種類によって処分単価が大きく異なります

廃棄物の種類処分単価(目安)備考
木くず8,000〜15,000円/トンリサイクル可能で比較的安価
コンクリートガラ3,000〜8,000円/トン再生砕石として再利用
金属くず買取の場合も鉄・アルミなどは売却益が出ることも
混合廃棄物25,000〜40,000円/トン分別されていない廃材は高額
石膏ボード20,000〜30,000円/トン特殊な処理が必要
アスベスト含有材50,000〜100,000円/トン特別管理産業廃棄物

3. 付帯工事費(全体の10-15%)

建物本体以外の解体や撤去にかかる費用です。見積もりに含まれているか必ず確認しましょう。

  • ブロック塀撤去: 5,000〜10,000円/m
  • カーポート撤去: 30,000〜80,000円/台
  • 庭木・庭石撤去: 10,000〜50,000円/本(大きさによる)
  • 浄化槽撤去: 50,000〜150,000円
  • 井戸埋め戻し: 30,000〜100,000円(お祓い費用別途)
  • 土間コンクリート撤去: 3,000〜5,000円/㎡

4. 諸経費(全体の5-10%)

工事に付随する各種費用です。

  • 届出申請代行費: 建設リサイクル法届出など。20,000〜50,000円
  • 近隣対策費: 挨拶回りの手土産、清掃費用など
  • 道路使用許可申請費: 必要な場合。10,000〜30,000円
  • 現場管理費: 現場監督の人件費など
  • 保険料: 解体工事保険、第三者賠償保険

見積書の正しい読み方

見積書を受け取ったら、以下のポイントを確認しましょう。

チェックすべき10項目

項目確認ポイント注意点
建物解体費坪単価×延床面積で計算されているか「一式」表記は要注意
足場・養生費別途記載されているか含まれていない場合あり
廃棄物処理費種類別に記載されているか混合廃棄物は割高
重機使用費機種・日数が明記されているか追加日数の単価確認
アスベスト調査費含まれているか別途か2022年から義務化
整地費用どのレベルの整地か砕石敷きは別途が多い
付帯工事費塀・カーポート等が含まれるか漏れがないか確認
諸経費内訳が明記されているか10%程度が目安
地中埋設物発見時の対応・単価が記載されているか契約書に明記必須
支払条件着工金・中間金・完了金の割合全額前払いは危険

「一式」見積もりの危険性

「解体工事一式 ○○万円」という見積もりは、工事範囲が曖昧なため危険です。以下のようなトラブルに発展するケースがあります:

  • 「塀は見積もりに含まれていない」と言われる
  • 「残置物の処分は別料金」と請求される
  • 「養生を追加したので追加費用が発生」と言われる
  • 工事範囲について認識の相違でトラブルになる

対策: 必ず内訳が記載された見積もりを求め、「見積もりに含まれる工事範囲」を書面で明確にしてもらいましょう。

追加請求を防ぐ「3つのチェックポイント」

1. 地中埋設物の取り決め

更地にした後、地中から昔の基礎や浄化槽が出てくることがあります。これらは「実際に掘ってみないとわからない」ため、見積もりには含まれていないことが一般的です。

発見されることが多い地中埋設物:

  • 以前の建物の基礎・杭
  • 古い浄化槽・便槽
  • 井戸
  • 大きな石・岩
  • 産業廃棄物(古い建材など)

対策: 契約前に「地中埋設物が発見された場合の処理単価」を確認し、契約書に明記してもらいましょう。一般的には1㎥あたり15,000〜30,000円程度が目安です。

2. アスベストの追加調査

解体中に予期せぬ場所からアスベストが見つかった場合、作業中断と追加費用が発生します。事前調査報告書をしっかり確認し、リスクの説明を受けておくことが重要です。

対策: 事前調査で「みなし判定」をしている箇所がないか確認。分析調査を行い、リスクを明確にしておくことで追加費用の発生を防げます。

3. 残置物の処分ルール

「これくらいなら捨てておいてくれるだろう」という思い込みはトラブルの元です。見積もりに含まれているのは「建物」だけです。家財道具は自分で処分するのが一番の節約になります。

残置物処分費の目安:

  • 軽トラック1台分: 20,000〜30,000円
  • 2tトラック1台分: 50,000〜80,000円
  • 4tトラック1台分: 80,000〜150,000円

実際の見積もり比較例

同じ建物(木造2階建て30坪)に対する2社の見積もりを比較してみましょう。

A社の見積もり(良い例)

項目内容金額
建物解体工事木造2階建 30坪 × 45,000円1,350,000円
仮設工事足場・養生シート設置150,000円
廃棄物処理費木くず、コンガラ、混合廃棄物280,000円
付帯工事ブロック塀撤去15m、カーポート1台130,000円
アスベスト調査書面+現地調査50,000円
整地工事重機による基本整地40,000円
諸経費届出代行、近隣対策、現場管理100,000円
合計(税込)2,310,000円

B社の見積もり(悪い例)

項目金額
解体工事一式1,800,000円
諸経費200,000円
合計(税込)2,200,000円

→ 一見安く見えるが、塀やカーポート、アスベスト調査、整地が含まれているか不明で、追加費用のリスクあり

費用を抑えるための5つのコツ

  • 残置物は自分で処分: 10〜20万円の節約に
  • 相見積もりを取る: 最低3社、できれば5社から取得
  • 閑散期(1〜3月以外)を狙う: 5〜15%安くなることも
  • 分離発注を検討: ハウスメーカー経由だと20〜30%マージンが上乗せ
  • 補助金を活用: 自治体によっては50〜200万円の補助あり

まとめ

解体費用の見積もりを正しく読み解くことで、不当な追加請求を防ぎ、適正価格で工事を依頼できます。「一式」見積もりは避け、内訳が明確な見積もりを比較検討しましょう。

よくある質問

Q「一式」という見積もりは信用できますか?
A

お勧めしません。内訳が不明確だと、工事範囲の認識違いで後から追加費用を請求されるリスクが高まります。最低でも「坪単価」「総面積」「処分費」が分かれている見積もりを求めましょう。

Q契約後に追加費用がかかるケースは?
A

主なケースは「地中埋設物の発見」と「アスベストの発見」です。これらは事前予測が難しいため、発生時の対応単価を契約前に確認しておくことが重要です。

Q見積もりの諸経費は何%くらいが妥当ですか?
A

一般的に5〜10%程度が妥当です。諸経費が15%を超える場合は、内訳の説明を求めましょう。

Q見積もりは何社くらいから取るべきですか?
A

最低でも3社、できれば5社から見積もりを取ることをお勧めします。価格だけでなく、見積書の詳細度、対応の丁寧さも比較材料になります。

Q支払いのタイミングはいつですか?
A

一般的には「着工時30〜50%」「完了時50〜70%」の分割払いが多いです。全額前払いを求める業者は避けるべきです。

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この記事を書いた人

R

現場の窓口 編集部

運営: 合同会社Radineer

解体工事・アスベスト調査・土壌汚染調査・産業廃棄物処理の一括見積もりサービスを運営。 全国2,500社以上の審査済み業者と提携し、累計15万件以上の見積もり実績があります。

提携業者

2,500社以上

見積もり実績

15万件以上

満足度

97.8%

参照・引用元

  • 国土交通省-建設リサイクル法、解体工事業登録制度
  • 環境省-アスベスト事前調査、産業廃棄物処理
  • 各自治体-空き家解体補助金制度

※ 各省庁の公開情報および当サイト提携業者からの提供データに基づき作成しています

更新履歴

  • 20261最新情報を確認・更新
  • 2025-01-15記事作成