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【東京都】解体工事の費用相場と地域特性|狭小地・密集地対策

更新: 2025-01-1510分で読める2026年1月確認済み

東京都の解体工事の特徴

東京都の解体工事は、狭小地や住宅密集地が多いため、他地域と比べて費用が高くなる傾向があります。

東京都、特に23区内では、道路が狭い、隣家との距離が近い、重機が入れないといった条件が重なり、全国平均と比べて解体費用が1.3〜1.8倍になることも珍しくありません。

東京都で費用が高くなる主な要因

1. 狭小地・重機が入れない

東京都内、特に23区の住宅地では、間口が狭く、重機が搬入できないケースが多く、その場合は手壊し解体が必要になります。

  • 通常の重機解体:坪4〜6万円
  • 手壊し解体:坪7〜12万円(1.5〜2倍)

手壊し解体では、職人が手作業で建物を解体するため、工期も長くなり、人件費がかさみます。

2. 住宅密集地での防音・防塵対策

隣家との距離が近いため、防音シート、防塵ネット、散水設備などの対策が必須です。これらの設備費用が、地方と比べて割高になります。

  • 防音シート・養生:10〜30万円
  • 散水設備:5〜10万円
  • ガードマン配置:1〜3万円/日

3. 道路使用許可・交通規制

都内では、道路が狭いため、道路使用許可を取得し、ガードマンを配置する必要があります。

  • 道路使用許可申請:2〜5万円
  • ガードマン配置:1日あたり1.5〜3万円
  • 工期が10日の場合、合計15〜30万円追加

4. 産業廃棄物の処分費が高い

東京都内には産廃処分場が少なく、千葉・埼玉・茨城などの遠方まで運搬する必要があります。そのため、運搬費・処分費が高騰します。

  • 木材:30〜50円/kg
  • 混合廃棄物:50〜80円/kg
  • 30坪の木造住宅で、廃棄物総額:50〜80万円

5. アスベスト含有建材の可能性

東京都内には、1980〜2000年頃に建てられた建物が多く、アスベスト含有建材が使われている可能性があります。

  • 事前調査費用:3〜5万円
  • レベル3アスベスト(スレート屋根など)の除去:+20〜50万円

東京都の解体費用相場(坪単価)

木造住宅

エリア通常立地狭小地・密集地
23区(中心部)5.5〜7.5万円/坪8〜12万円/坪
23区(外縁部)5.0〜7.0万円/坪7〜10万円/坪
多摩地域4.5〜6.5万円/坪6〜9万円/坪

鉄骨造

エリア通常立地狭小地・密集地
23区(中心部)7.0〜9.0万円/坪9〜13万円/坪
23区(外縁部)6.5〜8.5万円/坪8〜11万円/坪
多摩地域6.0〜8.0万円/坪7〜10万円/坪

RC造(鉄筋コンクリート造)

エリア通常立地狭小地・密集地
23区(中心部)11〜15万円/坪13〜18万円/坪
23区(外縁部)10〜14万円/坪12〜16万円/坪
多摩地域9〜13万円/坪11〜15万円/坪

23区別の特徴

港区・千代田区・中央区・渋谷区・新宿区

都心エリア:商業地・オフィスビルが多いエリアです。

  • ビル解体が多く、RC造・鉄骨造の実績豊富な業者が多い
  • 道路使用許可の取得が厳しく、交通規制が必要
  • 夜間・早朝の工事が制限される場合も
  • 費用相場:全国平均の1.5〜2倍

世田谷区・杉並区・練馬区・目黒区

住宅地エリア:戸建て住宅が多い閑静な住宅街です。

  • 狭小地が多く、手壊し解体の割合が高い
  • 近隣への配慮が重要(防音・防塵対策)
  • 費用相場:全国平均の1.3〜1.6倍

足立区・葛飾区・江戸川区・板橋区

下町エリア:比較的広い敷地が多く、重機が入りやすいエリアもあります。

  • 23区内では比較的費用が抑えられる
  • ただし、密集地は依然として高額
  • 費用相場:全国平均の1.2〜1.4倍

多摩地域の特徴

八王子市、立川市、町田市、府中市などの多摩地域は、23区と比べて敷地が広く、重機が入りやすいため、費用は抑えられます。

  • 木造住宅:坪4.5〜6.5万円
  • 鉄骨造:坪6〜8万円
  • RC造:坪9〜13万円

ただし、産廃処分場までの距離は23区と同じなので、処分費は高めです。

東京都で解体費用を抑えるコツ

1. 複数業者から相見積もりを取る

東京都は業者数が多いため、3〜5社から見積もりを取り、価格とサービスを比較しましょう。ただし、安すぎる業者は要注意です。

2. 自分でできることは自分でやる

家財の処分、庭木の伐採、ブロック塀の撤去などを自分で行うことで、10〜30万円削減できます。

3. 閑散期(1〜3月、8月)を狙う

解体業者の繁忙期(4〜6月、9〜12月)を避けることで、値引き交渉がしやすくなります。

4. 補助金・助成金を活用する

東京都内の一部の区では、老朽家屋の解体補助金が出る場合があります。

補助金額条件
豊島区最大50万円老朽木造住宅の解体
台東区最大100万円不燃化特区内の老朽建築物
品川区最大50万円空き家の解体

※補助金の有無や金額は、各区の公式サイトで確認してください。

東京都での解体工事の流れ

ステップ内容期間
1. 見積もり依頼3〜5社から相見積もりを取る1〜2週間
2. 業者決定・契約契約書の内容を確認し、契約1週間
3. 近隣挨拶工事前に近隣住民へ挨拶回り1〜2日
4. 行政への届出建設リサイクル法届出、道路使用許可など1週間
5. ライフライン停止電気・ガス・水道の停止手続き1週間
6. 解体工事足場・養生設置→解体→廃棄物搬出2〜4週間
7. 整地・完了確認敷地を平らにし、完了確認1〜2日
8. 建物滅失登記法務局に申請1〜2週間

合計期間:1.5〜3ヶ月程度

東京都での解体工事の注意点

1. 近隣トラブルを避ける

東京都内は隣家との距離が近いため、騒音・振動・粉塵のクレームが発生しやすいです。

  • 工事前に必ず近隣挨拶を行う(業者に任せず、施主も同行する)
  • 工事時間を守る(通常8:00〜17:00)
  • 防音シート・防塵ネットを徹底する

2. 道路使用許可の取得

道路に面している場合、道路使用許可を警察署に申請する必要があります。許可が下りるまで1〜2週間かかるため、早めに手続きを開始しましょう。

3. アスベスト調査を必ず実施

2006年以前に建てられた建物は、アスベスト含有建材が使われている可能性があります。事前調査は法律で義務化されています。

4. 建設リサイクル法の届出

延床面積80㎡以上の解体工事では、建設リサイクル法の届出が必要です。届出を怠ると、50万円以下の罰金が科される可能性があります。

まとめ

東京都の解体費用は、狭小地、住宅密集地、産廃処分費の高さから、全国平均と比べて1.3〜1.8倍高くなります。特に23区中心部では、手壊し解体やガードマン配置などで、費用がかさみます。

複数業者からの相見積もり、補助金の活用、閑散期の利用などで、費用を抑えることができます。信頼できる業者に依頼し、近隣への配慮を忘れずに工事を進めましょう。

よくある質問

Q23区内でも費用に差がありますか?
A

はい、立地条件によって大きく異なります。特に道路が狭い地域や密集地では費用が高くなります。

Q東京都の解体補助金はありますか?
A

各区によって異なりますが、老朽危険建築物の解体補助金を設けている区があります。

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この記事を書いた人

R

現場の窓口 編集部

運営: 合同会社Radineer

解体工事・アスベスト調査・土壌汚染調査・産業廃棄物処理の一括見積もりサービスを運営。 全国2,500社以上の審査済み業者と提携し、累計15万件以上の見積もり実績があります。

提携業者

2,500社以上

見積もり実績

15万件以上

満足度

97.8%

参照・引用元

  • 国土交通省-建設リサイクル法、解体工事業登録制度
  • 環境省-アスベスト事前調査、産業廃棄物処理
  • 各自治体-空き家解体補助金制度

※ 各省庁の公開情報および当サイト提携業者からの提供データに基づき作成しています

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  • 2025-01-15記事作成