土壌汚染対策の3つの方法
土壌汚染が確認された場合、主に以下の3つの対策方法があります。
1. 掘削除去
汚染土壌を掘削して場外に搬出し、処理する方法です。
特徴
- メリット:汚染を完全に除去、短期間で完了
- デメリット:費用が高い、搬出・処理の負荷
- 適用条件:汚染範囲が限定的、早期解決が必要な場合
費用相場
- 掘削費用:1㎥あたり5,000〜15,000円
- 運搬費用:1㎥あたり3,000〜8,000円
- 処理費用:1㎥あたり15,000〜50,000円(汚染物質による)
- 埋め戻し費用:1㎥あたり3,000〜6,000円
2. 原位置浄化
汚染土壌を掘削せず、その場で浄化する方法です。
主な工法
- バイオレメディエーション:微生物による分解
- 土壌ガス吸引:揮発性物質の吸引除去
- 化学酸化・還元:薬剤注入による分解
- 熱処理:加熱による揮発・分解
特徴
- メリット:掘削除去より低コスト、操業しながら対策可能
- デメリット:長期間(数ヶ月〜数年)、効果が不確実な場合あり
- 適用条件:VOC汚染、微生物分解可能な物質
3. 封じ込め・遮断
汚染土壌を除去せず、拡散を防止する方法です。
主な工法
- 遮水壁:汚染の水平方向への拡散を防止
- 覆土:表面からの直接摂取を防止
- 舗装:雨水浸透・揮発を防止
- 不溶化:薬剤混合で溶出を抑制
特徴
- メリット:最も低コスト、短期間で完了
- デメリット:汚染は残存、土地利用制限、継続管理必要
- 適用条件:土地利用を限定できる、地下水利用がない
対策方法の選定基準
| 条件 | 推奨工法 |
|---|---|
| 早期解決が必要 | 掘削除去 |
| 費用を抑えたい | 封じ込め、原位置浄化 |
| 操業継続が必要 | 原位置浄化 |
| 土地売却予定 | 掘削除去(完全除去) |
| 土地利用を限定できる | 封じ込め |
まとめ
土壌汚染対策は、汚染状況・土地利用・費用・期間を総合的に判断して選定します。
よくある質問
Q最も安い対策方法は?
A
封じ込め・遮断が最も低コストですが、土地利用が制限され、継続的な管理が必要です。
Q対策後に土地を売却できますか?
A
掘削除去で完全に除去すれば通常の土地として売却できます。封じ込めの場合は制限付きとなります。