調査方法

土壌汚染モニタリング|浄化後の長期管理と監視手法

更新: 2025-02-116分で読める2026年1月確認済み

土壌汚染モニタリングとは

モニタリングは、浄化対策後または封じ込め後に、汚染物質の濃度を定期的に測定し、浄化効果や汚染の拡散防止を確認する調査です。

モニタリングが必要なケース

  • 原位置浄化実施後(浄化効果の確認)
  • 封じ込め対策実施後(汚染の拡散防止確認)
  • 形質変更時要届出区域での土地利用時
  • 地下水汚染が確認された場合(汚染プルームの監視)

モニタリングの種類

1. 地下水モニタリング

観測井戸から定期的に地下水をサンプリングし、汚染物質濃度を測定します。

測定項目

  • 浄化対策対象物質の濃度
  • pH、EC(電気伝導率)
  • 地下水位

測定頻度

段階頻度
浄化直後(1年目)月1回
2〜3年目3ヶ月に1回
4年目以降半年に1回
安定期(基準値以下が継続)年1回

モニタリング井戸の配置

  • 汚染源井戸:汚染の中心部に1〜2本
  • 下流側井戸地下水流向の下流側に2〜3本
  • 上流側井戸:バックグラウンド(自然状態)確認用に1本

2. 土壌ガスモニタリング

VOC(揮発性有機化合物)汚染の場合、土壌ガスの濃度を定期測定します。

測定頻度

  • 浄化直後:月1回
  • 安定期:半年〜1年に1回

3. 地盤沈下モニタリング

掘削除去や揚水浄化を実施した場合、地盤沈下の有無を監視します。

  • 水準測量で地表の高さを測定
  • 周辺建物への影響確認

モニタリングの手順

ステップ1: モニタリング計画の策定

  • 測定項目・頻度の設定
  • 観測井戸の配置計画
  • 管理基準値の設定(浄化目標値)
  • モニタリング期間の設定(通常2〜10年)

ステップ2: 定期測定の実施

  1. 観測井戸から地下水サンプリング
  2. 分析機関へ送付
  3. 濃度測定結果の取得
  4. データベース記録

ステップ3: データ評価

  • 時系列グラフで濃度推移を確認
  • リバウンド(濃度再上昇)の有無を判定
  • 浄化目標達成の判定

ステップ4: 報告・対応

  • 都道府県への定期報告(年1回)
  • 異常値検出時の追加調査・対策

モニタリング終了の基準

以下の条件を満たした場合、モニタリングを終了し、区域指定の解除を申請できます。

  1. 基準値以下が継続:2年以上連続で基準値以下
  2. 濃度の安定:濃度の上昇傾向がない
  3. 季節変動の確認:雨季・乾季での濃度変動を確認
  4. 都道府県の承認:自治体の確認調査で基準適合を確認

モニタリング費用・期間

費用の目安

  • 地下水分析(1地点、5項目)5〜7万円/回
  • 年間費用(3地点、年4回測定):60〜84万円
  • 10年間の総費用:600〜840万円

期間の目安

浄化工法モニタリング期間
掘削除去2〜3年
原位置浄化5〜10年
封じ込め半永久的(土地利用が継続する限り)

異常値検出時の対応

モニタリングで基準値超過や濃度上昇が検出された場合、以下の対応を実施します。

  1. 再測定:測定誤差の可能性を排除
  2. 追加調査:周辺の観測井戸で濃度分布を確認
  3. 原因究明:汚染源の残存、新たな流入、浄化設備の故障などを調査
  4. 追加対策:必要に応じて浄化対策を再実施

モニタリングの外部委託

長期モニタリングは専門業者への委託が一般的です。

委託業務の内容

  • 定期サンプリング(月1回〜年1回)
  • 分析機関への送付・分析依頼
  • データ管理・報告書作成
  • 都道府県への年次報告書提出

委託費用

  • 年間委託費:100〜200万円(3地点、年4回測定の場合)

よくある質問

Qモニタリングは何年続ける必要がありますか?
A

浄化工法により異なりますが、通常2〜10年です。封じ込め対策の場合は、土地利用が継続する限り半永久的にモニタリングが必要です。

Qモニタリングを中断するとどうなりますか?
A

形質変更時要届出区域では、モニタリング義務違反となり、都道府県から指導・命令が出る可能性があります。また、汚染の再発や拡散を見落とすリスクがあります。

Qモニタリング費用は誰が負担しますか?
A

原則として、土地所有者または汚染原因者が負担します。浄化対策と同様、長期的な費用負担が必要です。

Qモニタリング終了後、観測井戸は撤去できますか?
A

はい。区域指定解除後、不要になった観測井戸は撤去可能です。ただし、将来的な再調査に備えて残すケースもあります。

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この記事を書いた人

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現場の窓口 編集部

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参照・引用元

  • 環境省-土壌汚染対策法
  • 都道府県-土壌汚染調査報告制度
  • 国土交通省-宅地建物取引業法(重要事項説明)

※ 各省庁の公開情報および当サイト提携業者からの提供データに基づき作成しています

更新履歴

  • 20261最新情報を確認・更新
  • 2025-02-11記事作成