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建設現場の産業廃棄物処理【分別・マニフェスト・費用ガイド】

更新: 2025-02-0110分で読める2026年1月確認済み

建設現場の廃棄物処理の基本

建設現場から出る廃棄物は、ほぼすべてが「産業廃棄物」に分類されます。適正な処理を怠ると、排出事業者(元請業者)に法的責任が及びます。

建設業における産廃処理は、単なるコストではなく、法令遵守とプロジェクト成功の重要な要素です。不適切な処理は、工事の中止命令、罰金、さらには会社の信用失墜につながります。

⚠️ 元請業者の責任

建設工事の場合、元請業者が排出事業者となります。下請業者が直接処理業者と契約することは原則できません。元請は全体の廃棄物管理責任を負います。

建設現場から出る主な産業廃棄物

品目具体例処理費用目安リサイクル率
がれき類コンクリート、ブロック、レンガ3,000〜6,000円/m³99%
アスファルトがれき舗装材2,000〜4,000円/m³99%
木くず建築廃材、型枠、梱包材10〜30円/kg95%
廃プラスチックビニールシート、配管、断熱材30〜80円/kg85%
金属くず鉄筋、アルミサッシ、配線買取または無料95%
ガラス・陶磁器くず窓ガラス、タイル、便器20〜40円/kg70%
石膏ボード内装材15〜35円/kg75%
混合廃棄物分別できない廃材50〜100円/kg20%

品目別の処理のポイント

がれき類

  • コンクリートがれきはリサイクル率99%と非常に高い
  • 破砕後、路盤材や再生骨材として利用
  • 鉄筋コンクリートは鉄筋を分離してから破砕
  • アスベスト含有の場合は特管産廃として処理

木くず

  • 建設業から出る木くずは産業廃棄物
  • チップ化して製紙原料、ボード原料、燃料に再利用
  • 防腐処理材、塗装材は分別が必要
  • 釘・金具は事前に取り除く

混合廃棄物

  • 分別すれば10〜30円/kgの品目が、混合だと50〜100円/kgになる
  • リサイクル率も20%程度と低く、ほとんどが焼却・埋立
  • 分別を徹底することで処理費用を30〜50%削減可能

建設リサイクル法の義務

建設リサイクル法(正式名:建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律)では、一定規模以上の建設工事で、特定建設資材の分別解体・リサイクルが義務付けられています。

対象工事の規模

工事種類対象規模
建築物の解体工事床面積80m²以上
建築物の新築・増築工事床面積500m²以上
建築物の修繕・模様替え工事請負金額1億円以上
建築物以外の工事(土木工事等)請負金額500万円以上

特定建設資材

  • コンクリート:再生クラッシャラン等として再資源化
  • コンクリート及び鉄から成る建設資材:鉄とコンクリートに分離して再資源化
  • 木材:チップ化して再資源化
  • アスファルト・コンクリート:再生加熱アスファルト混合物等として再資源化

届出手続き

  1. 事前届出:工事着手7日前までに都道府県知事へ届出
  2. 分別解体等の計画書を作成・添付
  3. 再資源化等報告書を工事完了後に提出
  4. 発注者への説明義務

⚠️ 違反時の罰則

建設リサイクル法に違反すると、50万円以下の罰金が科される可能性があります。また、工事の中止命令が出ることもあり、プロジェクト全体に大きな影響を及ぼします。

マニフェスト管理のポイント

マニフェスト(産業廃棄物管理票)は、廃棄物が適正に処理されたことを証明する重要な書類です。

マニフェストの基本ルール

  • 交付義務者:排出事業者(元請業者)がマニフェストを交付
  • 交付単位:品目ごと、運搬先ごとに分けて交付
  • 保存期間:5年間の保存義務
  • 報告義務:都道府県に年次報告(6月30日まで)

マニフェストの流れ

  1. A票:排出事業者が保管(廃棄物引き渡し時)
  2. B1票:運搬業者から排出事業者へ返送(運搬終了後10日以内)
  3. B2票:処分業者から排出事業者へ返送(運搬終了後10日以内)
  4. D票:処分業者から排出事業者へ返送(処分終了後10日以内)
  5. E票:最終処分業者から排出事業者へ返送(最終処分終了後10日以内)

電子マニフェストの導入

年間50トン以上の特別管理産業廃棄物を排出する事業者は、電子マニフェストの使用が義務化されています(2020年4月〜)。建設業でも、アスベスト含有建材を扱う大規模工事では対象となります。

電子マニフェストのメリット

  • リアルタイムで処理状況を確認
  • 紙の保管スペース不要
  • 年次報告が不要(自動集計)
  • 返送遅延が即座に分かる

現場での廃棄物管理の実務

1. 分別容器の設置

現場には最低5種類の分別容器を設置しましょう:

  • コンクリートがれき:青色コンテナ
  • 木くず:茶色コンテナ
  • 金属くず:グレーコンテナ
  • 廃プラスチック:黄色コンテナ
  • その他:白色コンテナ

2. 作業員への周知

  • 朝礼で分別ルールを徹底
  • 分別ポスターを現場に掲示
  • 外国人労働者向けに多言語対応
  • 定期的な巡回チェック

3. 費用削減のコツ

  • 分別の徹底:混合廃棄物を減らす
  • 排出量の削減:プレカット材の使用、残材の再利用
  • 複数社見積もり:処理業者3社以上から見積もり
  • 定期回収契約:単発より安くなる
  • 売却できるものは売却:金属くず、アルミサッシ等

建設現場の廃棄物処理費用の実例

ケース1:木造住宅解体工事(100m²)

  • 木くず:2トン × 20円/kg = 40,000円
  • がれき類:5m³ × 4,000円/m³ = 20,000円
  • 金属くず:300kg(買取で+3,000円)
  • 廃プラ等:500kg × 50円/kg = 25,000円
  • 合計:約82,000円(金属買取分差引後)

ケース2:RC造ビル解体工事(500m²)

  • コンクリートがれき:150m³ × 5,000円/m³ = 750,000円
  • 鉄筋:15トン(買取で+150,000円)
  • 混合廃棄物:3トン × 70円/kg = 210,000円
  • 石膏ボード:1トン × 25円/kg = 25,000円
  • 合計:約835,000円(鉄筋買取分差引後)

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まとめ

建設現場の廃棄物処理は、以下の3つがポイントです:

  1. 分別の徹底:混合廃棄物を減らし、コスト削減
  2. 建設リサイクル法の遵守:届出、分別解体、再資源化
  3. マニフェスト管理:返送期限の確認、5年間保存

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よくある質問

Q建設現場の廃棄物は誰が排出事業者になりますか?
A

元請業者が排出事業者になります。下請業者が直接産廃業者に委託することは原則できません。

Q混合廃棄物を減らすメリットは?
A

処理費用が大幅に削減できます。分別すれば10〜30円/kgの品目が、混合廃棄物だと50〜100円/kgになります。

Q建設リサイクル法に違反するとどうなりますか?
A

50万円以下の罰金が科される可能性があります。また、行政処分として工事の中止命令が出ることもあります。

Q現場で出たゴミを自社で処理できますか?
A

産業廃棄物処理業の許可がなければ、自社処理はできません。ただし、自社工場への持ち帰り後の保管は一定条件下で可能です。

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この記事を書いた人

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現場の窓口 編集部

運営: 合同会社Radineer

解体工事・アスベスト調査・土壌汚染調査・産業廃棄物処理の一括見積もりサービスを運営。 全国2,500社以上の審査済み業者と提携し、累計15万件以上の見積もり実績があります。

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見積もり実績

15万件以上

満足度

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参照・引用元

  • 環境省-廃棄物処理法、マニフェスト制度
  • 都道府県-産業廃棄物処理業許可制度
  • 国土交通省-建設リサイクル法

※ 各省庁の公開情報および当サイト提携業者からの提供データに基づき作成しています

更新履歴

  • 20261最新情報を確認・更新
  • 2025-02-01記事作成