デジタルタコグラフ(デジタコ)とは
読み方: でじたるたこぐらふ
デジタルタコグラフ(デジタコ)とは、車両の運行状況をデジタルデータとして記録する装置。速度、走行時間、走行距離、エンジン回転数、急加速・急減速などを自動記録する。車両総重量7トン以上または最大積載量4トン以上の事業用トラックには装着が義務付けられている。労働時間管理、燃費分析、安全運転指導、2024年問題への対応など、運行管理の効率化と法令遵守に不可欠な機器として普及が進んでいる。
デジタルタコグラフ(デジタコ)とは、車両の運行状況をデジタルデータとして記録する装置です。従来のアナログ式タコグラフ(チャート紙式)に代わり、データの記録・分析・管理が容易なデジタル式が主流となっています。
【タコグラフの法的義務】 貨物自動車運送事業輸送安全規則第9条により、以下の事業用トラックにはタコグラフ(運行記録計)の装着が義務付けられています。 ・車両総重量7トン以上の車両 ・最大積載量4トン以上の車両
上記に該当する車両は、アナログ式またはデジタル式のタコグラフを装着し、運行記録を作成・保存しなければなりません。記録の保存期間は1年間です。
【デジタコが記録するデータ】 デジタコは以下の情報を自動的に記録します。
■基本データ ・速度 ・走行時間 ・走行距離 ・エンジン回転数 ・アイドリング時間
■運転評価データ ・急加速、急減速の回数と発生地点 ・急ハンドルの回数 ・速度超過の有無 ・エンジン回転数の適正度
■GPS連動データ(対応機種) ・車両の現在位置 ・走行経路 ・立ち寄り場所と滞在時間
【デジタコの主な種類】 1. 基本タイプ(シンプル型) 速度、時間、距離の基本記録のみ。価格は5〜10万円程度。
2. 多機能タイプ(標準型) 運転評価機能、音声案内、GPS機能付き。価格は10〜20万円程度。
3. 高機能タイプ(ハイスペック型) ドラレコ一体型、クラウド連携、動態管理システム連動。価格は20〜40万円程度。
4. 通信型(クラウド型) リアルタイムでデータをクラウドに送信。遠隔での運行管理が可能。月額料金制(2,000〜5,000円/台程度)。
【デジタコ導入のメリット】 1. 労働時間管理の効率化 運転時間、休憩時間、待機時間が自動記録されるため、改善基準告示への対応が容易になります。2024年問題対応の必須ツールです。
2. 安全運転の推進 急加速・急減速・速度超過などの危険運転を検知し、ドライバーへの指導に活用できます。
3. 燃費の改善 エンジン回転数やアイドリング時間の分析により、エコドライブを推進し、燃料費を削減できます。
4. 運転日報の自動作成 記録データから運転日報を自動生成でき、ドライバーの事務負担を軽減できます。
5. 配車効率の向上 GPS連動により、車両位置をリアルタイムで把握し、効率的な配車が可能になります。
【デジタコ導入の費用】 ■初期費用 ・デジタコ本体:5〜40万円/台 ・取付工賃:1〜3万円/台 ・管理ソフト:10〜50万円(買い切りの場合)
■ランニングコスト ・通信料(クラウド型):2,000〜5,000円/月・台 ・メンテナンス費用:年間1〜2万円/台程度 ・記録メディア(SDカード等):消耗品
【補助金の活用】 デジタコ導入には、以下の補助金が活用できる場合があります。 ・事業再構築補助金 ・ものづくり補助金 ・IT導入補助金 ・各都道府県トラック協会の助成金
補助率や上限額は制度により異なるため、最新情報を確認してください。
【主要メーカーと製品例】 ・矢崎総業:DTG7、YDX-7 ・デンソー:運行管理システム ・富士通:デジタコシリーズ ・パイオニア:ビークルアシスト ・日本電産(ニデック):各種デジタコ
【導入時の注意点】 1. 既存システムとの連携 運行管理システム、給与計算システムとの連携可否を確認しましょう。
2. ドライバーへの説明 監視目的ではなく、安全と働きやすさのためであることを丁寧に説明しましょう。
3. データの活用体制 データを取得するだけでなく、分析・活用する体制を整えることが重要です。
関連ツール
この用語に関連するツールをご活用ください。
デジタルタコグラフ(デジタコ)に関するよくある質問
Q.デジタコの装着は義務ですか?
A.車両総重量7トン以上または最大積載量4トン以上の事業用トラックにはタコグラフの装着が義務付けられています。デジタル式でもアナログ式でも可ですが、現在はデジタコが主流です。上記以外の車両には義務はありませんが、労務管理や安全管理のために導入する事業者が増えています。
Q.デジタコの導入費用はどのくらいですか?
A.本体価格は機能により5〜40万円程度、取付工賃が1〜3万円/台です。クラウド型の場合は月額2,000〜5,000円/台程度の通信料がかかります。10台導入する場合、初期費用60〜430万円程度を見込んでおくとよいでしょう。補助金を活用できる場合もあります。
Q.ドラレコとデジタコの違いは何ですか?
A.デジタコは速度・時間・距離などの運行データを記録する装置、ドラレコは走行中の映像を記録する装置です。別々の装置ですが、最近は両方の機能を一体化した製品も多く販売されています。一体型は導入・管理が容易で人気があります。
Q.デジタコのデータは何年保存が必要ですか?
A.運行記録(タコグラフの記録)は1年間の保存義務があります。デジタコの場合、SDカードやクラウドにデータが保存されますが、1年以上は確実に保存できる体制を整えてください。監査時にはデータの提示を求められることがあります。
Q.2024年問題対策としてデジタコは有効ですか?
A.非常に有効です。デジタコは拘束時間、運転時間、休憩時間を自動で記録するため、改善基準告示の遵守状況を客観的に把握できます。時間管理が厳しくなる2024年問題への対応には、デジタコによる正確な労働時間管理が不可欠といえます。
